ミヤギデン

2024年6月29日土曜日

Uチップ Vチップ オーダー 宮城興業 靴紹介 後輩

どうも、後輩です。
最近、ダナーのブーツを買いましたが、ドレスシューズは全然購入してません。
手持ちの靴の紹介が続いていますが、今回満を持して、宮城興業でオーダーした2足を紹介します。手持ちのドレスシューズの紹介はこれでほぼ全部です(後は会社に置き靴しているスコッチグレインなど…。)。

宮城興業のオリジナルカスタムシューズ(ブランド名:謹製誂靴)は、自分に合った木型から、革やデザインを選べる、セミオーダーです。

宮城興業の靴は、WFGで販売されている既製ラインのMiyagi Kogyoのフジバナを持っています。
この既製ラインは、価格帯でいうと5〜8万円くらいで、靴のディテールを見ていくとかなり本格志向です。
一方、この謹製誂靴は、料金は取り扱いの店舗によって異なるのですが、5、6万円くらいからで、オーダーとしては初心者でも入りやすい料金になっています。革は標準の国産キップ等数種類から選べて、例えばオプションでフランスカーフを選ぶと+2万円くらいです。
自分のサイズに合うものが無かったり、自分の欲しいデザインが無かったりする場合にこの宮城興業オリジナルカスタムシューズはおすすめですね。

宮城興業オリジナルカスタムシューズは木型が数種類からえらべるのですが、私が選んだのは、そのうちのMD木型です。私が今回オーダーをした理由は、このMD木型の靴が欲しかったからです笑。名前からして、オールデンのモディファイドラストを彷彿とさせますが、実際にオールデンを意識して作られています(宮城興業の社長がブログでその旨書いてます。宮城デン。ミヤギデン。)。
左:MD-01 ブラウンUチップ レザーソール
     2E 24.0cm 
右:MD-02 ブラックVチップ ラバーソール
     E 24.5cm
ブラックとブラウンの2種類持っています。
まずブラウンをオーダーして、半年後くらいにブラックも作りました。
ブラウンとブラックを揃えるのは自分でもちょっとやり過ぎかなと思うのですが、ただ色が違うだけでなく、使い分けできるように他の部分も全然違う(本人談)ので、実際使い勝手が良いです。
オーダー後
2年経過
まずブラウン。
つま先に余裕があり、踵と土踏まずで足を固定する形状がMD木型の特徴です。オールデンのモディファイドラストの発想ですね。
靴の中の革の色も選べますが、普通のベージュを選択するのが僕らしさか。
オールデンっぽく仕上げたい!と思っていたのですが、オーダー中に当初決めていたVチップを辞めてUチップにしたこと、ウィズが2Eになりボリュームが出たことなどから、全然オールデンっぽくなりませんでした笑。
開き直って平紐にしています。
オプション料金無しで選べる蝋引きキップは油分を含んでいて磨くと結構光ります。
地味なところですが、手持ちの靴でヒールの側面が一番光るのがこの靴。コバクレヨンもありますがイマイチ使いづらいので靴クリームで磨いています。
土踏まずの絞りとポールジョイント付近の開きのギャップが凄いです。
レザーソール。
ヒールは一回交換済み。
オーダー後
1年半経過
続いてブラック。スーツにも合わせたいというこでVチップを選択、そしてウィズを2E→Eにしてよりスマートに。
前回の経験から、MD木型だとやはり2Eはゴツい&カジュアルの印象が強かったので、ハーフサイズレングス上げ・1サイズウィズ下げをしてみることに。前回と違うお店でネット注文したので、自分で勝手にやったことです。
謹製誂靴取り扱いのお店のHPの完成品紹介を色々参考にさせていただきました。
結果、スーツでも合わせられるシルエットに!
サイズ感も問題なしです。
前回よりオールデンに近づいたのでは。
これも蝋引きキップです。
2足に共通する仕様がダブルソール・シングル巻きです。
ダブルソールでワーク感を出しつつ、踵はシングル巻きでドレス感も出して、やり過ぎない。そんなイメージです。
こちらはラバーソールを選択。ラバーソールは宮城興業オリジナルのタフスタッズ。
黒靴で雨の日履けるものがあまり無かったのでラバーにしました。
蝋引きキップはオイルドレザーとニア・イコールだと思っているので、雨の日も気にせず使っています。
クッション性はやはりラバーソールの方が優れてます。内勤の時はレザーソールで問題ないですが、一日外出のときはラバーソールを選びたいと思う、今日この頃。
結果的に、2Eウィズのブラウン、Eウィズのブラックと違いが生まれたことで、前者がボリュームのあるカジュアル靴、後者が細身で実用的な仕事靴、という分担ができました。
他人から見たら色違いじゃん、って言われそうですが笑
革は両方とも蝋引きキップなのですが、異なる風合いになっています。個体差なのか半年の経年の違いなのか、ブラウンはオイルが抜けた感じで柔らかくなっていますが、ブラックはまだ油分たっぷりの感じです。ブラックはうねったようなシワの入り方でまるでコードバンのよう、は言いすぎですね。


先輩のひとこと
「2足分のオーダーの紹介という読み応えのある内容でした。狙いどおりかそうでないかはさて置き、それぞれに役割を持たせているのが後輩らしいね。蝋引きキップのエイジングの仕方も違いがあり、面白い。本家オールデンも中々手が出ない値段になってしまったので、宮城興業のセミオーダーは試してみる価値ありだね。」

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