どうも先輩です。
久しぶり(?)の革靴紹介です。
購入してから1年ほど経過しておりますが、今回紹介するのはRaymar(レイマー)のセミブローグのレイジーマン、Lantis(ランティス)。
購入してから1年経過した姿。 |
この靴、過去の記事でちょこちょこ登場はしているのですが、ちゃんと紹介できておりませんでしたのでここで触れていきたいと思います。
レイマーとは
まずレイマーというブランドについて。今やコスパの高い革靴の代名詞のような存在なので、説明するまでもないかとは思いますが、静岡県焼津市発のネット販売を中心とする国内ブランドです。ネット販売が中心なので、足入れする機会は店舗を持っているブランドほど多くはありませんが、最近はポップアップイベント等も積極的に開催しているようなので、以前よりも試着はしやすくなっているのかなーと思います。ディレクターである大石さんのお人柄も素敵ですよね。
購入の経緯
今回紹介するランティスですが、2023年の新宿伊勢丹のレザー博に合わせて発表されたモデルだったと思います。
そのとき私はちょうどレイジーマンが欲しくて欲しくて仕方がない時期でして、レイマーを試着できる数少ない機会でもあるため、迷いなくレザー博に足を運びました。
なお、事前に公開されていた情報や写真では、かなり派手目の印象だったので、とりあえず試着だけしてみようぐらいの気持ちでした。でも、実物を見たらめちゃくちゃカッコよかったのです…
試着はあの”大石さん”に対応してもらったのですが、その当時は恥ずかしながらディレクターの方であることを知りませんでした…笑 (大変失礼いたしました笑)
大石さんにランティスの魅力をたくさん語ってもらい、実際に履くとやっぱり欲しくなりました…笑
ただ、レイマーの中でもそれなりに高価格帯のモデルだったので、かなり悩みました。
その場では決断できなかったので、「一晩寝かしてそれでも欲しかったら購入しよう」、とその時は一旦我慢しました。えらい。
大石さんも「たくさん悩んでください!」と気さくに振る舞ってくれました。
で、レザー博を後にし帰宅したのですが、家にいても頭にあるのはランティスのことばかり…笑
そのときふと、
『迷う理由が値段なら買え。買う理由が値段ならやめとけ。』
というどこかできいた言葉を思い出し、これだけ悩むなら買って後悔はないだろうと、次の日もレザー博に足を運んだのでありました。
2回目も運よく大石さんにお会いでき、昨日のことを覚えてくださっていました。
1日悩みましたが、是非購入させてくださいと伝えると、大石さんも「まさか購入してくれるとは」というような反応だったと思います笑(一度持ち帰ったら買わない人の方が多そうですし…笑)
それで、購入前に確認の意味でもう一度試着させてもらったのですが、そこで一つ問題が…
何が起こったかは、この記事の後半で触れたいと思います…笑(後半へ続く)
勿体ぶってますがしっかり購入はしてます。 |
先にランティスの特徴について紹介します。
ランティスについて
既に述べておりますが、ランティスはレイマーの中でもかなり高価格帯のモデルです。この靴は高級靴に見られる意匠や仕様がふんだんに使われておりまして、そのディテールを詳しく見ていきたいと思います!購入直後の写真。まだ伸び代のあるマット感。 |
ポイント① 「贅沢な同色異素材使い!」
ポイント② 「頑丈なオークバークソール!」
それにしても、アッパーは「アメリカとドイツ」、ソールは「イギリス」、製造は「中国」、ブランドは「日本」と…関わっている国多すぎます…!!
ポイント③ 「手間のかかったハンドソーンウェルト(九分仕立て)製法!」
ポイント④ 「シルエットの美しいチゼルトゥ!」
みなさんチゼルトゥはご存知ですかね。チゼルトゥのチゼルは「鑿」のことらしいです。え、「鑿」がわからない?「ノミ」のことですよ。いや、ダニノミのノミじゃなくて、「ノミ」ですよ!と、、、急な茶番すみません、、、笑 大工さん以外で「鑿」をイメージできるのは革靴好きくらいではないでしょうかね…笑(念の為工具のノミのリンクをこちらに)
さて、チゼルトゥは工具のノミのような形状をしたつま先のデザインですが、ラウンドトゥやスクエアトゥ等と比べるとかなり特徴的ですよね。
このランティスもチゼルトゥとなっているのですが、そこまで激しいチゼルというよりは程よくスクエアトゥ気味で良いバランスだと思います。
存在感のあるハッチグレイン・チゼルトゥ! (急に最近撮った写真) |
半カラス、ヒドゥンチャネル、縁焼き加工! |
サイズ、履き心地等
5ハーフ(23.5cm)です。ライニングは山羊革。 |
以上、ランティスの特徴の紹介でした。
購入前に気づいた点について
最後に、勿体ぶっていた購入直前に発生した問題についてですが、まずこちらの写真を見ていただけますかね。
写真だと全く分からないかもしれませんが、何が問題かというと、実は右と左でハッチグレインのシボ感が違うんです。
具体的には左足のシボがかなり薄れているんです。
手前の左足より奥にある右足の方がシボ感がはっきりしてませんかね。 |
一晩寝かして購入すると決意しましたが、直前になってこのまま購入するかは正直かなり悩みました。(そのときサイズが残りこの1足しかなかった。)
大石さんにもシボ感の差異がちょっと気になる旨伝えると、吊り込みの過程でどうしてもシボが伸びてしまうことがあり、トゥ部分のシボを左右揃えるのはかなり難しいとのことです。
確かに、自分の持っているリーガルのシボ革プレーントゥもつま先のシボが伸びてます。
そのときもらった名刺。あとになっても対応できるようにメモを残してくれました。 |
結局今は全く気にしてません笑 |
エイジングも良い感じ! |
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