最近磨いた革靴たちと自分なりの磨き方。

2024年9月10日火曜日

オリエンタル レイマー 宮城興業 靴磨き 先輩

 


どうも、先輩です。


今日は、ここ最近磨いた革靴たちの紹介と、ある程度固まってきた自分なりの磨き方について書いてみようと思います。


まずは、磨いた革靴たち。


一足目

「宮城興業 Vチップ カスタムメイド」 





2足目
「オリエンタル タッセルローファー Blackwell2」





3足目

「レイマー レイジーマン Lantis」





以上の3足です。

靴磨きは勉強中ですが、一眼レフのおかげか良い感じに撮れた気がします。

(ピントズレてたりしますが。)


で、上の3足に共通して言えることは、普段はワックスを使用せず、乳化性クリームのみにとどめていたということです。(宮城興業は比較的最近購入した靴ですが。)

理由はいくつかありまして、上の2足(Vチップ、タッセルローファー)は比較的カジュアルな靴であり、あまり光らせないで良いかなと思っていたこと、レイジーマンはキャップトゥ部分がハッチグレインのため、あえて鏡面しなくても良いと思っていたことなどがあります。

また、そもそも鏡面がうまくないし、時間もかかるというのも大きな理由です。

そのため、手持ちのストレートチップとパンチドキャップトゥというドレス寄りの2足だけ、時間をかけて鏡面磨きを試みておりました。

その結果、それ以外の靴は特段ワックスは使わない、という風になっておりました。


で、最近になって靴磨きもある程度慣れてきて(上手くはなっていない)、手際よくできるようになってきたので、試しに他の靴でもワックスを使ってみようと思ったのです。それが上の3足。


その中で思ったのが、鏡面とは行かないまでも、ワックスを使うことによって、使っていない部分との対比や、革本来のツヤを際立たせることができるということです。


意識したのは「あまり時間をかけず、流れるように磨くこと」、「鏡面磨きのような完璧を求めないこと」です。


私は好きなものに対しては時間を忘れ没頭できるタイプですが、こと靴磨きに対しては、持っている靴も10足とか(あえて数えないようにしてます笑)になってきたので、一足に対してかける時間は少なくしておきたいと思うのです。(忙しい中でも靴磨きの時間をしっかり確保できている方は素晴らしいと思います。)


また、カジュアル靴に関しては、ドレスシューズほどの鏡面磨きは必要ないと思っているので、完璧を求めないのも大事だと思いました。


で、それらを意識して磨き、Vチップ、タッセルローファーの2足はトータル30〜45分ずつ、レイジーマンは最後に磨いてからあまり経っていなかったのでワックスでの仕上げだけで10〜15分くらいで磨きました。ワックスはいずれもトゥ周りと、ついでに少しサイドにものせた感じです。


ワックスの工程は、こんな感じでやりました。

(自己流ですので、この流れを皆さんに勧めるものではありません。それと特段変わったこともしていないのでご容赦ください。)

①ブートブラックのワックスを指でのせる。左右交互に合計3〜4回重ねる。たまにサイドも触る。

②ストッキングでワックスが剥がれないよう優しくこすり、ツヤを出す。

③モウブレイのリキッドワックスをストッキングに含ませ、グラデーションをつけたいところをこすり、ワックスの層を薄くする。逆に濃くしたい爪先の方向に向かって、薄くした分のワックスを動かす。そのままワックスをなじませるように全体をこする。

④山羊毛ブラシに軽く水を含ませ、全体をブラッシング。

⑤ストッキングに水を含ませ、水研ぎ。このとき一方向に、強めに。

⑥完成。


こんな流れで写真のような、鏡面までは行かない、適度なツヤだしができました。


ポイントは「ワックスを重ねる際に水を使っていないこと」、「リキッドワックスを使ったこと」ですかね。

水についてですが、ワックスを重なる際に、適度に水を含ませたネルで磨く工程があるかと思います。私は正直この感覚があまり掴めず、何度も失敗してます。

それで、いっそのこと水を使わずに重ねてから、ストッキングを使ってみたところ、思いの外ツヤが出たのですね。完璧な鏡面を求めてないし、カジュアルな靴はもうこれでいいやと思ったのです。

次に、リキッドワックスを使った点。これは、ちょっと前に話題になって買ったんですが、あまり使いこなせていませんでした。使うことによってむしろワックスが剥がれてしまうみたいな。

でふと、ストッキングで磨いて良い感じに全体にツヤが出た後、薄くしたいところにリキッドワックスを使えばグラデーションが出るんじゃないかと思ったのです。(多分、Youtubeかなんかでそんなのを見たのが頭にあったんだと思います。)

実際に試してみたところ、思いの外良い感じになりました。(あくまで個人的には。)

上記の流れであれば、案外時間をかけずとも自分的には満足の行く結果となったため、ブログの記事にしてみました。

最近は、『メンテが比較的楽な革靴』という基準で気になる靴を見てたりしましたが、やはり革靴の醍醐味は靴磨きなんだなぁと感じたりもする今日この頃でした。

(いずれにしても、ローファーやレイジーマンは、磨く際に靴紐を外す手間がなく、改めて良いなと思いました。)


今回磨いた3足


まだ改善の余地というか改善点しかないと思うので、アドバイスやご自身の磨き方のポイント等あればコメント等で教えていただけると幸いです。


その後、、、

磨いた靴で早速買い物に出かけ、店員さんに「おしゃれな靴ですね!」と言われ嬉しくなるも、その直後に早々につま先を擦ったのはご愛嬌です。

後輩のひとこと

「良い光り方ですね!他の人を参考にしたうえで、水を使わない自分なりの鏡面のやり方で磨いているのはクールですね。勉強になります。目標があって試行錯誤があって初めて物事は成し遂げられますね。」

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