リーガル2236 セルフカスタマイズ計画① 〜トゥスチール取り付け編〜

2024年4月8日月曜日

DIY プレーントウ リーガル 先輩

完成3

 どうも、先輩です。


本記事はリーガル2236のセルフカスタマイズ計画第一弾。

(まだ読んでいない方は、こちらの記事を先に読んでいただければと思います!)


ビフォー
ビフォーの姿。


ビフォー
トゥ周りのダメージが目立つ。

今回は不満点①「つま先、ソールのダメージ」を解消するために、トゥスチールをつけてみたい。

トゥスチールはつま先の保護のためにつける金属のこと。

トゥスチールをつけるかどうかは人によって意見が分かれるところかと思うが、私はどちらかと言うとつけるのは賛成派(デメリットはいくつかあるが、単純に靴の寿命が伸びるので)。

ただ、つけないと不安になるというほどでもないので、靴によって気分でつけたりつけてなかったりする。

2236はもともとレザーソールのものだが、私が購入したものは中古で、前所有者がハーフラバーを貼っていた。そのハーフラバーも爪先から徐々に剥がれかけているので、トゥスチールをつけてみようと思うに至った。

ただ、中古で8000円で買った靴に3,000円程かけて靴修理屋でトゥスチールをつけてもらうのもなんだかなぁと思った。そこで、中古靴ということもあり、失敗してもリスクが少ないことから、自分で取り付けてみることにした。

トゥスチールにもいくつか種類があるが、今回は一番メジャーと思われるビンテージスチールと呼ばれるものを選んだ。

(他にもジュエリーフィッシュやトライアンフといったものがあるらしい。)


Amazonで785円のものを購入。(こちら

サイズは#70(横幅63mm x 縦19mm)を選んだ。(靴自体は24.5cm)

ビンテージスチール


その他に、YouTubeやブログ記事等を参考に、ダイソーで紙やすりや接着剤等を購入した。


使ったものはこちら。

使ったもの
金槌だけ手持ちのものを使用(キャンプのペグ打ち用)
その他、写真にはないが手持ちのカッター、ドライバー、錐、マスキングテープも使った。
(撮り忘れ多すぎ問題)


早速作業を始めたい。

1.取り付け位置を決める

購入したビンテージスチールをつま先の位置に当て、取り付け位置を決める。ずれないようにマスキングテープで固定。

取り付け位置を決める
こんな感じ。サイズも概ね問題なさそう。

2.ハーフラバーをカット

次に購入時に貼り付けられていたハーフラバーをカットする。先ほど固定したビンテージスチールを定規代わりにし、(怪我をしないよう細心の注意を払い)カッターで切り込みを入れた。切り込み入れること自体はそこまで大変ではなかったが、接着剤が強く、ハーフラバーを革底から剥がすのが結構大変だった。力技です。

ハーフラバーカット。左。
左。先端に接着剤の残りが。

ハーフラバーカット。右。
右。左と角度が結構ずれてしまった…


3.革底とビンテージスチールをヤスリがけ

先ほどハーフラバーを剥がした部分を整え、接着剤が効きやすいよう表面をヤスリがけ。レザーソールにビンテージスチールをつける場合は、深さを出すために結構削る必要があるが、今回はハーフラバーを剥がした分の深さが出ているので、軽く整える程度。番手は120くらいで。ビンテージスチールも同様にヤスリがけした。


左
左。古い接着剤が残ってるがまあいいか…

右。
右。

ビンテージスチールも接着剤が効くようにヤスリがけ。

4.接着剤で貼り付け

次にヤスリがけした革底にビンテージスチールを接着剤で貼り付ける。接着剤はダイソーで購入したものを使用。チューブから接着剤を出し、革底とビンテージスチールにそれぞれつけて、付属のコテで薄く伸ばした。数分置いてから両者を接着した。
接着剤で貼り付け

5.金槌で圧着

先ほど接着剤でつけたビンテージスチールを十分に圧着するために金槌で叩いた。手持ちの金槌が、テントのペグ打ち用の簡易的なものしかなかったためあまり意味は無さそうだが一応。

金槌で圧着
日頃のストレスを込めて叩きまくる…!


6.ビンテージスチールをネジ止め

付属のネジでビンテージスチールを革底に止める工程。そのまま止めようとすると結構大変なので、錐等でネジ穴をあけておくとスムーズに作業できるかと思います。
ねじ止め
完成が見えてきた!

7.ビンテージスチールのヤスリがけ

接着したビンテージスチールとコバ周りに若干の段差が生じているため差をなくすためにヤスリがけ。3のヤスリがけに使用した木工用のものではなく、金属用の紙ヤスリを使用した。こちらもダイソーで購入。ただやはり紙ヤスリでは削れる量が高が知れているので気休め程度。ビンテージスチールの角が取れて床を傷つけにくくなるので、やらないよりもましか。240から2000まで番手を徐々に細かいものに。この工程が一番骨が折れた。

ヤスリがけ前
ヤスリがけ前。つま先のビンテージスチールが若干はみ出てるのでこれを解消したい。

ヤスリがけ後
ヤスリがけ後。気休め程度と思っていたが案外削れた。


8.コバをコバインクで補色

ヤスリがけで削れてしまったコバをコバインクで補色。これが仕上げの作業になります。以前購入していたサフィールのペンタイプのコバインクを使用。ペンタイプなのでとても塗りやすいです。やはりコバをケアすると引き締まりますね。

コバ補色



そして、ビンテージスチール取り付け後の2236がこちら。


完成1
遠目から見ると結構良い感じ。

完成2
つま先に若干隙間が生まれてしまった。

完成3
切り口に歪みが多少あるが概ね良くできたと思う。

完成4
横から見た状態だとかなり綺麗に見える。

かかった費用は以下のとおり。

ビンテージスチール 785円

紙ヤスリ 木工用  110円

紙ヤスリ 金属用  110円

接着剤       110円

合計        1,115円

お店にお願いする相場の1/3程度の費用でできた。

手持ちのものも全てダイソーで買ったとしても2,000円以内には収まるか。


やってみての感想

遠目に見たら想像以上に上手くできたが、やはりよく見ると当たり前だが素人の出来栄え。

しっかり圧着できているか、隙間はないか、ネジの緩みはないか等、お店に依頼したものと比較すると、その差は一目瞭然。今回は2236をセルフカスタマイズしようという計画の一環だが、新品で購入した高級靴には自分でやろうとはとても思えない。

それに、時間はトータルで2時間程かかった。

タイパやクオリティを考えると、ビンテージスチールを3,000円でつけてもらうのは十分安いのではと自分でやってみて思った。

とまあ、やるには勇気がいりますが、DIYが好きで中古靴であれば試す価値はあると思うので、興味がある方は是非トライしてみてください!(自己責任でお願いいたします笑)


インスタで今回の動画も投稿しているので、よろしければご覧ください!



セルフカスタマイズ計画第二弾もお楽しみに!


後輩からのひとこと

「良いチャレンジだと思います!自分には到底できないです。これは定年後ミスターミニットで働く世界線が…。」


 

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